夫婦の距離感と、心の温度差
―既婚ビアンがつい苦笑いしてしまう「性」と「距離」のお話―
夫婦って、同じ家に住んでいるのに、心の温度がまったく違うことがあります。エアコンは同じ温度なのに、心のほうは夫:真夏日、妻:初冬みたいな。
その温度差が一番出やすいのが、そう、夫婦生活(性交渉)の話題です。
うちの夫、若い頃は「週10回」という謎の生き物だった
我が家の夫は、若い頃とにかく元気でした。「一週間に10回」という、もはや回数の概念が壊れている数字を叩き出していました。
当時の私は、
「え、これって普通? それとも私が知らないだけで、世の中の夫婦はみんなアスリートなの?」
と本気で思っていました。
今は年齢もあって落ち着きました。52歳ですしね。(それでも一般的には多い気がしますが、そこは触れないでおきます。)
既婚ビアンに多い“温度差あるある”
既婚ビアンの方々の話を聞くと、よく出てくるのがこの構図。
- 夫:やりたい
- 妻:いや、無理、今日は心が冬です
理由は人それぞれですが、やっぱり「男性が苦手」という根っこを持つ方は多いです。
私も男性は基本苦手。ただし、なぜか中性的で女遊びが得意そうなタイプは平気。匂いがしないからでしょうか。モテる人って、なぜか“無臭”なんですよね。おじさんでも無臭の人は無臭。あれは才能。
セックスという言葉を考えるだけでつらい人もいる
既婚ビアンの中には、
- 考えるだけでつらい
- 身体が拒否反応
- 夫に言えない
- 親戚は「子どもまだ?」攻撃
という、四面楚歌状態の方もいます。
私の知人にも、性交渉が苦手でノイローゼ気味になっていた女性がいました。夫の愛撫が「ガシガシ系」で、痛いし雑だし……という相談も。
「ガシガシって、木材磨いてるんじゃないんだから」
と心の中でツッコミつつ、彼女の話を聞いていました。
性交渉は大切。でも「苦しんでまでやるものじゃない」
若い頃は、性交渉が夫婦の絆になることもあります。でも、女性側が苦しんでまでやる必要はないと私は思っています。
夫婦で話し合えるのが理想ですが、現実はそう簡単ではありません。夫が優しいとは限らない。女性の身体に配慮してくれない人もいます。
「男っつーのは……」と言いたくなる瞬間、ありますよね。
子どもが欲しいなら、性交渉以外の方法もある
どうしても子どもが必要なら、性交渉以外の選択肢もあります。
- 養子
- 体外受精(医師に相談)
医学の進歩はありがたいものです。
結婚前に話せたら理想。でも人生はそんなに単純じゃない
本当は、結婚前に性の価値観を話し合えたら一番です。でも、若い頃は自分の性指向に気づいていなかったり、気づいていても言えなかったり、「普通の結婚」を選ぶしかなかったり。
人生は、教科書どおりにはいきません。
夫婦の距離感は、二人でつくるもの
夫婦の形は、家の数だけあります。
- 仲良し夫婦
- 友達みたいな夫婦
- “同居人+親友”タイプ
- “家族として支え合うチーム”タイプ
どれも正しいし、どれも普通です。
大切なのは、自分の心が壊れない距離感を選ぶこと。
既婚ビアンとして生きることは、時に複雑で、時に笑えて、時に泣けます。でも、あなたが感じていることは、決してあなただけのものではありません。

