既婚バイセクシャルと既婚ビアン──その違いはどこにあるのか

セクシュアリティ

「既婚バイ」と「既婚ビアン」。
似ているようで、実はまったく違う領域の言葉だ。

けれど現実には、この二つが曖昧に扱われたり、混同されたりすることが多い。
その結果、当事者同士の間でも誤解や摩擦が生まれてしまう。

今日は、その“明確な違い”を静かに整理してみたい。


既婚バイセクシャルとは

既婚バイセクシャルは、男性も女性も恋愛対象になる人

  • 結婚していて夫を愛することもできる
  • 同時に、女性に恋をすることもできる
  • 性的・恋愛的な指向が複数に向いている

つまり、恋愛の可能性が男女どちらにも開かれている。


既婚ビアンとは

一方で既婚ビアンは、女性にしか恋ができない人

ここで重要なのは、
「旦那さんとの関係性は恋愛の範囲に含まれない」という点。

  • 夫とは家族
  • 生活のパートナー
  • 信頼関係はあるが、恋愛感情は向かない

恋愛の矢印は、常に女性に向いている。


「既婚バイ」と「既婚ビアン」は互換ではない

ここが誤解されやすい部分。

バイセクシャルの人が、
夫と出会い、女性への恋愛感情が薄れ、結果的に既婚ビアンになる
というケースは確かにある。

しかし逆に、

既婚バイを名乗る人が、既婚ビアンの領域にそのまま入ってくるのは違う。

恋愛の方向性が根本的に違うからだ。


ビアン界隈でバイセクシャルが警戒される理由

これはあまり表で語られないけれど、実際にはよくある話。

女性同士で付き合っていても、
「やっぱり男性を好きになった」
という理由で関係がこじれるケースが少なくない。

その経験から、
ビアン界隈ではバイセクシャルの人に対して
「距離を置く」「慎重になる」
という空気が生まれやすい。

もちろん、すべてのバイセクシャルがそうではない。
ただ、恋愛の方向性が複数あるという事実が、
ビアン側にとっては不安材料になりやすいのだ。


「旦那さんがいるから既婚バイ」ではない

よくある誤解がこれ。

「夫がいる=既婚バイ」ではない。

旦那さんがいるから自分はバイだと思っている人は、
既婚ビアンの感覚を理解できていないことが多い。

恋愛の矢印がどこに向いているのか。
それが“バイ”と“ビアン”を分ける本質。


だからこそ、正しく理解してほしい

既婚ビアンは、
「女性にしか恋ができない」という一点で成り立っている。

既婚バイセクシャルは、
「男性にも女性にも恋ができる」という性質を持っている。

どちらが良い悪いではなく、
ただ、違うものは違う

その違いを理解してもらえないと、
既婚ビアンの世界は簡単に誤解されてしまう。

だから私は、
この違いをはっきり言葉にしておきたいと思っている。

タイトルとURLをコピーしました