既婚ビアンでカウンセラーの立花月夜です。
今日はみんな悩むカミングアウトのタイミングのお話です。
僕のバイセクシャルのパパ彼。お付き合いしていたのは25年前。
当時僕20才・彼45才のカップル
だったわけですが、パパ彼は左手の薬指に指輪をしていました。
結婚してるのはカンづいていましたが、別に突っ込まず。
しばらく付き合っていて、結婚指輪の話をしたら
「(結婚してるの)聞かれないんだもん。聴かれないことは答えなくていいし、俺の年で結婚してなかったら変でしょ(平成初期なのでまだそんな時代だった)」
まあ僕は納得したわけですが、この「聴かれないことには答えなくていい」って秀逸だなあと今でも思います。25年経ったけどね。
自分すべてを開示しなくていい・それを後ろめたく思わなくていい
僕は既婚ビアンで、トランスジェンダーですが、別に何か言われたことはありません。
男装していてもなんとなく受け入れてもらっているし、それでとやかく言う人なんて今のところあったことがない。
既婚ビアンなのは、日常では言う必要もありません。だって、性癖や恋愛傾向なんて超個人的な問題を他人に話す機会あります?
そういう集まりの場に行けば、話すこともあるかもしれないけど。
大体自分だって、他人が「既婚ビアンなの」「レズビアンなの」「トランスジェンダーなの」って興味ある?僕はない。だって、そんなのその人の一部だし・・・。知ったから何?と問いたい。
人間ってほとんどの場合、相手の知らないことありますよね。
僕は嫁♂について知らないことはほとんどありません。彼の好きなオンナのタイプ、性癖、色々なことを熟知しています。それはオカルト的なことも心理的なことも含めて。
“普通”の夫婦とは違うのはあるのかもしれない。
まあそんなことはさておいて、“普通の夫婦”と言うのは書く仕事があって普通らしい。
ニュースで不倫していた女性が
「寝室にカメラを仕掛けられた」
と逆切れしてたのがあって、コメント欄には
「寝室にカメラを仕掛ける旦那は許せない」
ってたくさんコメントが来てて不思議でした。まず男連れ込むなよ・・・寝室に。
とは思ったけど、夫婦でも普通は“秘密”があるのが当たり前のようす。
人はいろいろな“秘密”を抱えて生きていて、それは「聴かれないから答えない」ものであったり、「言う必要がないもの」だったりする。
それを自分から明かす必要はないんだよね
僕は結構何でも話すタイプだけど、話さないことはそれでもたくさんある。
その中には
普通の人間は信じられないだろうな
と言うものも多いし、それを一々他人に話す必要もない。話さなければならない運命なら、いつか話す日が来るわけだしね。
カミングアウトは実はずるい行為なのかも
と思ったのは、カミングアウトは関係性を選ばないと、他人に自分のことを丸投げする行為するから。
自分はいいですよ?カミングアウトしてすっきりするんだもの。
でもあまり親しくない人からカミングアウトされたら戸惑いますよね。言われた方が戸惑いを覚えて「モヤモヤ」した気持ちになっていたら
「なんだかなあ」
ですよね。
僕がトランスジェンダーだったり、既婚ビアンなのは、あくまで僕の都合であって他人は関係ない。
と僕が考えているからかもしれないけどね。
僕のジェンダーは女で、トランスジェンダーと言う矛盾した生き方をしています。
でもその矛盾こそが、“立花月夜”なんですけどね。
ノンケの中には
「この人LGBTかも」
と思っていてもスルーしてくれる人たちがいます。でもカミングアウトされちゃったらスルー出来なくなっちゃうんですよね。
「カミングアウトされたってことは配慮しろってこと?」
「え?私に興味あるってこと?私は興味ないのに・・・」
「配慮って何?」
「面倒だな・・・」
と思われちゃうのも想定内なんですよね。
そんなことを思われないくらい関係性ができてればいいのだけれど。
カミングアウトを親しくない人たちにするのは、自分が楽になるための行為で相手のこと考えてないんじゃないかな。
と思う人、結構いると思うんですよね。だからカミングアウトできない。と言う人も多いと思うんです。
カミングアウトしない。ということは、自分に嘘をついているとは僕は思いません。
自分は自分なんだもの。秘密を持って生きている人はたくさんいるんだもの。
秘密を持っている自分も、「自分自身」なんだから受け入れてあげたほうがいいと思うんですよね。
聴かれないことには答えなくていい
と
言うパパ彼の言葉をカミングアウトに当てはめるなら
「聴かれたときがカミングアウト時」
ってことじゃないかな。
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